VOICE09| 2016年8月
共に作っていく家
一風変わったコンセプトの元に生まれた、斜めの屋根が印象的な家。
─ 川崎市 元住吉の家
Q. 竣工してそろそろ1年半ですね。住み心地はいかがでしょうか?
旦那様「快適です!気に入らない所は見当たらないですね。最上部の一辺に広がる窓から望む空は、リビングにいながらも星や月を見せてくれるし、日向ぼっこも出来ます。床暖もとても良くて、暖房機器がほとんどなくても十分暖かいです。これは皆さんに推奨したいです。」 奥様「家が心地よいので、温泉に行かなくなりましたね。以前は温泉に行って癒されていましたが、今は家の方が心地よいです。床にも壁にも広がる木が落ち着くのですね。」
Q. 「家族のカタチに合わせて姿を変えてゆく」というコンセプトのもと、素材に加工しない壁や見えている鉄骨等、建築途中のようなラフ感を残し完成しましたよね。 竣工後変化したこと、これから思い描くことはありますか?
旦那様「まだそこまで変わった所はないのですが・・あ!棚を作りました!そもそもは、予算があまりない事からこのコンセプトは出来たのですよね。商店街から近いから土地は高いし、そのわりに狭い。それで、最低限作って、今後変えていけるようにしようと。また、今は2人ですが、子供と過ごす時期、また二人になる時期と家族のカタチは変化して行きますよね。変化する家族や社会に柔軟に合わせて住んでいくってどうかなと考えました。こうして少しずつ表情が変わっていくのは楽しいですよ!」 奥様「この家には建具がないのですが、布をかけて面が仕切りになったりするのも自由で楽しいですね。」 旦那様「これからは・・あくまで想像ですが、ガレージスペースを変化させてカフェとかマッサージサロンとか出来たらいいなあと。」
Q. キクシマで進めようという決め手や施工はいかがでしたか?
旦那様「決め手は営業の溝辺さんですね。沢山お話して本当に信頼できたので決めました。施工も良かったです。着工中、現場のすぐ前に居住して窓から見ていたのですが、立ち上がっていく様子は楽しかったです。監督さんも丁寧で、現場はどうしても汚れてしまいますが、いつでも綺麗にしてくれていました。監督さんは色んな方がいるので考え方次第ですが、周囲とよく話ながら進めて下さっているのも良かったです。」
Q. 最後に家づくりで大切と思ったことをお聞かせください。
奥様「コミュニケーションは本当に大切です。家族とも、施工者とも。どうしてもこうしたいって事は言っておきましたね。監督さんとは毎週末2~3時間は話していました。どういう風に作りたいか共有していないと一つの物は作れないですからね。」 旦那様「家って自分たちだけの物ではなく、街の物だと思うのです。だから、近隣との関係も大切です。まれに芸術家の方が珍しい物作ったりしますけど・・圧迫感を出さないとか、音に配慮するとか、街に浮かずになじむ事も大事なんじゃないでしょうか。それから、これから先住み続けていくので、立った時の感動じゃなくて何年か後の方が大事。竣工後の定期点検を丁寧にしているキクシマさんは“作って終わりではなく作ってから”をよく理解していると思えました。」
担当者から
K様邸は玄関を入るとコンクリートの床と木肌の美しい壁、赤い鉄の階段がお出迎えしてくれ、足を一歩入れた瞬間から、素材達がこの家の個性を教えてくれます。建具が無く繋がりある空間は、敷地の狭さを感じず広がりがあり気持ち良いです。設計士のお二人だからこそ、建築に大切な視点を沢山持っていらっしゃり「家作り」とはどういうことか施工側としても考えさせられました。人の成長とともに変わってゆくこと。自分たちだけのものではなく街の物であること。多くの人とコミュニケーションしていくこと。「人と街と社会と共に作っていく」K様の家がこんなに居心地良い秘密はここにあるのかなと思っております。K様、お話をどうもありがとうございました!